この20日に発足するアバマ政権の国務長官に予定されているヒラリ−は、13日米議会の公聴会で外交方針を述べた。
 彼女は、ブッシュ時代の力の外交ではなく、関係国との対話と米国が持っているすべての力を併用する「スマ−ト・パワ−」外交で進む、と述べた。
 しかし、北朝鮮はそう簡単な相手ではない。
 特にかっての民主党政権時代には、過去にカ−タ−元大統領、オルブライト元国務長官の当たりを手玉にとって欺いた実績を持つ国なのだ。
 北朝鮮は、この勝利の経験から、オバマ民主党政権への交替以降の対米外交を手ぐすね引いて待っているはずである。
 ヒラリ−は、北朝鮮を信用はしていないが、核を放棄させることは諦めて、核拡散さえしなければ、と思っている節もある。
 が、核とミサイル技術以外に売り物のない北朝鮮は、核を持っている限り、その輸出を推進しようとするであろう。
 この厄介な問題をどう捌くのか、ヒラリ−のお手並み拝見である。
 村上新八