地球温暖化対策協議の国際会議として、ポ-ランドのボスナニで開催された、国連気候変動枠組み条約締約国会議(COP)は、何の進展もないままに、09年の予定を決めただけで閉幕した。
 例によって、先進国と新興国の間で、「お前もやれ」「お前こそ先にやれ」の「猫に鈴」応酬での平行線で終わったのだ。
 しかし、この間にも、地球上の温室効果ガスは増え続け、予想外のスピ−ドで地球温暖化は進行しているのだ。
 お互いに、「国益」「国益」と張り合っている間に、地球がダメになって、「国益」そのものさえも成り立たなくなりかねない状況が進行しつつあることを、頭を冷やして考えるべきだ。
 人類が人類を滅ぼす愚をやるつもりなのか。地球は、もう取り返しのつかないところまで来ているかも知れないというのに。
 村上新八