アメリカ国防総省は、報告書のなかで「アジアには、ロシア、中国、インド、パキスタン、北朝鮮五つの核保有国がある」と述べた一節ずある、という。
 これを見て喜んだのが北朝鮮だ。
 北朝鮮の中央通信は、早速このことを「アメリカが初めて北朝鮮を核保有国と認めた」と大喜びで、力強く放映した。
 あめりかは全くバカなことをしたものである。
 北朝鮮に核放棄をさせようと、折角努力してきた6者協議はこれでおしまいだ。6者協議は、北朝鮮が核保有過程にあることを前提に、これを諦めさせようとしてきた協議だからだ。
 北朝鮮を核保有国と認めれば、「何でわが国だけがカ『核放棄』しなければならないのか」という主張をし始めるであろうからだ。
 アメリカ国防省は大バカのそしりを免れまい。
 これで、北朝鮮に対応するために、韓国も日本も台湾も核装備をせざるを得ないことになるのであろう。
 村上新八