民主党は、250万人の雇用を創出する「緑の雇用」政策を策定しようとしている。この構想には大賛成である。
 戦後、安い外材輸入のために国産の木材は価格競争に勝てず、そのために林業は衰退し、間伐もされず、樹木の成長は遅れるし、下草も生えなくなり、山は荒れ放題になっていた。その山を再生する必要性は大きいのだ。そのメリットはいくつもある。
1輸入材伐採のための熱帯雨林の喪失スピ−ドがセ−ブされる
2間伐材による代替エネルギ−生産が期待できる
3山の保水力が増し、水資源確保、脱ダムでの洪水防止に役立つ
4二酸化炭素の吸収力が増加し、地球温暖化防止に有効である
5川水の養分が豊かになり漁業資源を涵養できる
 などのメリットが挙げられる。
 問題はどうやって収入を得るかだが、方法はあろう。
 たとえば、間伐材のバイオ燃料化産業を興す、輸入材を減らして、国内産木材を使うようにし、価格差は環境税でカバ−する、ミネラルウォ−タ−産業を興すなど、産官学一体となって収入の道を工夫すべきであろう。
 村上新八