朝日新聞を虫眼鏡で細部を探索するかのようにあれこれの理由をでっちあげ、
この新聞はアカだと執拗かつ病的に宣伝し続けるなどの日本の右翼ども……

田母神前航空自衛隊幕僚長の一件では、アパ懸賞論文選定において、
その影には審査委員の目をたぶらかす陰湿な右翼の謀略が存在したことが
明らかになった。

右翼というものは、このように執拗かつ病的で陰湿な謀略を弄し、
目的達成のためには手段を選ばない極めて危険な素質を体内に持つ。
戦前における日本の戦争賛美の主体も右翼であった。
それは亡国への道でもあった。

一例をあげれば、戦前の右翼軍部の最大の機構であった関東軍、
関東軍の参謀部は、こともあろうに阿片の密売買を行い、
それによって得た利益を満蒙経営の資金に活用していた。
彼等は目的達成のためには、人道もへったくれもない悪魔の道を平然と歩み、
それが万古不易の正義だと信じて疑わない。
右翼共は、斯様に容易に狂人乃至精神病者に変身する。

田母神事件において右翼共は、らしくもなく“言論の自由”を口にした。
彼等が権力を握れば、言論どころか、すべての自由が奪われるのは歴史の
証明するところ、すなわち、彼等の思想信条に従わない者は、“非国民”の
烙印が押され、直ちに拘引され、残虐な暴行を受け、拷問死するに至る。

“非国民”なんて簡単に殺せばよい。この種の殺人者は刑に処せられても
右翼の働きかけによって短期間で釈放され、却って優雅な人生を送るのである。

残念ながら日本人には、未だに日本人特有の右翼細胞が体内に潜んでいる。
我々は、そうした細胞が目を覚ましつつあるときに特に注意を払い、
かつ広く警鐘を鳴らす必要がある。