ブッシュが投資ファンドの暴走を擁護する理由
ブッシュは、金融危機防止のための政府による介入は万能薬ではない、などと、欧州や民主党がやろうとしている金融規制強化を牽制するような発言をしている。
そのなかで、「自由市場は資源の少ない日本を戦後復興させ、世界第二位の経済に成長させた」などと見当違いのことを言っている。
日本の経済発展は、「売れる商品」の開発と「品質を造り込む技術」「売る技術」の賜物である。勿論自由貿易があったればことではあるが、昨今の投資ファンドの無規制のテロ的暴走とは全く異質のものである。
オバマは、アメリカ経済の再建のために、輸入品を締め出す保護貿易を考えているとしたら、問題であるが、世界を不況に陥れるようなマネ−ゲ−ムの規制は大いにやるべきである。
昨年のドイツでのサミットでも、メルケル首相のファンド規制提案に対して反対したブッシュだが、その時点で規制を掛けていたら、今日の金融破綻はかなり押さえられていたはずである。
ブッシュは、どうやら、ヘッジファンドで大儲けしているのではないかと勘ぐられて仕方ないと思う。
せめて、政権の最後くらいはまともなことをやったらどうか。
村上新八
Fnews-brouse 1.9(20180406) -- by Mizuno, MWE <mwe@ccsf.jp>
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