「日本の侵略戦争は濡れ衣だ」というねじれ切った田母神の考え方は、政府見解がどうあろと、断じて許せない誤りである。
 列強の植民地争奪競争に遅れをとった日本が、焦って大陸に手を伸ばした結果であることは明らかであり、そのまぎれもない事実に目を瞑って、無理にこじつけようとする暴論であり、「泥棒にも2分の理屈」の類である。
 田母神は、「言論の自由」というが軍のトップが、こういう考え方を公然と唱えることが、日本から被害を蒙った国々にどういう印象を与えるのかさえ考えないのは、誠に愚かな行為と言わざるを得ない。
 それだけではない。「自分の国が悪い国と思うと、自衛隊の士気に影響する」などと、わけの分からぬことも言う始末だ。
 国のやることにも過ちはある。侵略戦争は過ちであった、と認識しない国こそ悪い国なのだ。
 ドイツもナチスに迎合した過ちをきちんと認め、戦争のない制度を目指すEUの一国として正しい道を歩んでいるのだ。
 いい加減になっている田母神の処罰をきちんとやり、任命責任を問うとともに、汚染米田母神の害毒を自衛隊から、完全に除去する作業を徹底的にやる必要がある。
 村上新八