アフガン駐留米軍は、タリバン、アルカイダが拠点としているトライバルエリアのテロに、無人機でミサイル攻撃を仕掛けている。
 これに対して、パキスタン政府は、強い抗議を繰り返している。
 パキスタンの主権侵害であるのみならず、民間人が巻き添えを食う事に対する抗議で、それ自体は正論だが、テロをやっつけるためには、この拠点を叩く以外に方法はないのだ。
 米軍は、トライバルエリアの協力者の情報に基づいて攻撃を掛けているのだろうが、テロは居場所を転々と変えているし、協力者にガセネタをつかませて、民間人の犠牲を出させ、住民の対米悪感情を煽るという手が使われていないとも限らないのだ。
 この問題は、アメリカとパキスタンの間だけでは解決できないであろう。
 米大統領も替わることだし、この際国連でしかるべき議論をして、ル−ル決めをする必要があるのではないか。
 村上新八