米国を変える、世界を変えるという「チェンジ」をスロ−ガンに大統領選で台頭してきたオバマの勝利は決まりのようだ。
 オバマは米国をどう変えるのか。
イラクからの早期撤退や国民皆保険、中低所得層の減税は公約通りにやるだろうが、そんなことでは米国を変えたことにはならない。
 米国を変えるとは、歴史学者エマニュエル・ドットが言うような、「米国が世界に問題をもたらす存在」であることを止めさせることである。
 つまり、「世界中に何の価値もない証券を売りまくり、人類史上類のない詐欺行為をやったような腐れきった米金融業界」を打倒し、投資ファンドを規制し、健全な金融システムを米国に取り戻すことである。
 それがオバマにやれたとき、オバマはリンカ−ン、ル−ズベルトに並ぶ歴史に残る大統領となるであろう。
 村上新八