石原都知事の目玉商品として設立された「新銀行東京」は杜撰極まる、超甘の書類診査だけで融資をし続け、大赤字となり、倒産の危機に瀕したが、今年4月に400億円の追加投資によって、人工呼吸器につながれて生き残っているような銀行だ。
 その銀行で、融資担当の銀行員による詐欺融資が発覚したのだ。
 暴力団と組んで、架空の会社の書類をでっちあげて、5000万円が融資の形で掠め取られた事件である。
 このほかにも詐欺融資があるらしい。
 その原因は、都指導による「新銀行運営方針」で、過大な融資目標が設定され、「申し込みから3日以内に融資する」「書面審査だけでその検証もしないこと」などの、金融機関とは考えられないマニュアルで融資されたからである。
 これではまるで、詐欺融資をして下さい、と言わんばかりのマニュアルだ。
 金融ブロ−カ−の仲間うちでも、この超杜撰さは有名になり、こぞってカモられたという。
 詐欺を働いた銀行員も、こんなやり方ではすぐにばれることくらいは、知っているはずだが、それでもやってのけた、というのは、それさえもばれないであろうと、思われるくらい、内部管理も穴だらけだったからであろう。
 石原は、都民の税金1000億円を使って、銀行運営に失敗し、銀行員に詐欺をしたくなるほどの場を提供し、更に泥棒に追い銭400億円追加投資で失敗する、という二重三重の失敗をしたのだ。
 この責任は万死に値する。石原は即刻、辞職し、これまでの給与、賞与は一切返還すべきである。
 400億円の泥棒追い銭に賛成した都議員も全員辞任すべきだ。
 村上新八