昨年相撲部屋で、暴力に耐え切れずに脱走した弟子が、部屋に連れ戻され、殴る、蹴るの体罰を加えられたあげく、普通5分のぶっかり稽古を15分間もさせられて、それが原因で死亡した事件があった。
 先週、呉の海上自衛隊術科学校の「特別警備隊」の隊員養成コ−スで発生した三等海曹の死亡事件はこれに酷似している。
 この海曹は、2日後にそのコ−スを辞めるという日に、普通は1対1でやる格闘訓練を15対1でやらされ、頭を打って死んだのだ。
 学校側は、最初は1対1の格闘訓練であった、とウソを言っていたが、15対1であったと訂正し、「はなむけ」でやったものと説明している。
 やくざ社会じゃあるまいし、こんな「はなむけ」があるだろうか、
 足を洗うことを申し出た子分のやくざ
に、みせしめための集団暴力を加えるのと同じだ。
 指導教官はじめ関係者、学校長を全員厳重に処罰すべきだ。
 村上新八