米国の台湾への武器輸出の問題で中国が、米軍との交流をやめるなど、神経質になっている。
 中台関係は民進党の後退と国民党の馬総統政権の誕生で、かってない蜜月の時期に入っているはずである。
 こんな時期に米国から、ジェット戦闘機やミサイル、更には潜水艦まで視野に入れて購入する、というのは台湾の軍関係の対中不信に基づく強い要求に屈したのかも知れないが、それにしても年に二桁台の高率で軍拡を進める中国にとっては、台湾進攻の意図でもなければ、そんなもの痛くも痒くもないはずである。
 ただし、台湾に進攻して、武力で統一を図るつもりがあるなら、台湾の武力強化は、台湾に進攻する中国軍の損害がそれだけ大きくなることを意味するから心配するのも分かるが、そんな意図がなければ、「どうぞご自由に」と構えていられるきはずである。
 中国が神経質に騒ぐところに本心がちらりと見えた感がある。
 村上新八