映画版「20世紀少年」第1部を見ました。

ローカル新聞の映画評(どこかから買い上げてるヤツ)で、「よく出来て
るけど、続編を見たいかは微妙」みたいな言われようだったのと、日テ
レが絡んでる以上、ちょっと待てばテレビで放送されるはず、というこ
とで、多少迷いはしたものの、まあせっかくの「空想科学冒険映画」だ
からと、劇場で見てみた次第。

原作に関しては、大体の展開は知っている、という程度だから、細かい
ことはよくわかりません。が、たぶん、ストーリー的にはおおむね原作
に忠実だと思います。今回の第1部は、2000年の大晦日の事件までを扱
っていて、だからまあ、正直、単体の映画としては、ちょっと欲求不満
な感じも残ります。詰め込み気味っぽいのに、長い、という印象も。

主演の唐沢寿明は、あのいかにも「芝居してますっ!!」的なパワーが、
今回はちょっと空回り気味(いつもはそこがいいんですけどね)。まあで
も、これは役者の問題ではないような気もします。全体的になんか空々
しいし。
キングマート(コンビニ)のキャンペーンキャラクターが(日本語ロック
の)王様だったり、細かいチョイ役にお笑いタレントを多用したり、そ
の辺の小ネタも面白いというよりはウザイ気味。

この映画最大(唯一?)の収穫は、少女時代のユキジの超美少女っぷりに
ある、と個人的には思ったり。で、ちょっと調べてみたら、松元環季さ
んという9歳の子だそうで。最近では電王に出てたとか。見てないから
全然知らんかった。実写版セラムン(これも見てない)では幼少時の亜美
ちゃんだったそうで、これはなんかさすが!って感じ(意味不明)。フジ
のプロポーズ大作戦に出てた(長澤まさみの子供時代)のは、たぶん見た
と思うんだけども、そこまで強烈な印象はなかった。つか、あらためて
ネット上の静止画像で見ると、わりと普通に可愛い女の子っていう程度
なんだけど、スクリーンで見たときはホントにちょっとビビったです。

ちなみに、ラストにちょっとだけ出てきた大人カンナは、今のところは
髪型が原作まんまっぽい!というだけの印象。むしろカンナは赤ん坊が
すごく可愛かったです。てか、あの赤ん坊の可愛さも(赤ん坊としては)
破格気味な気が。大人ユキジの常盤さんは、普段着姿がボッテリしてた
のがなんかアレでした(わざとだったのかもしれんけど)。

あー、それから、「空想科学冒険映画(漫画)」とは銘打ってるものの、
こうしてあらためて見てみると、あんまりそういうワクドキ感はないで
す。設定はSFっぽい気もするけど、全体的には、やっぱなんか違うとい
う、よくあるパターン。別に、面白かったらいいんだけど。

あと、余談というか、あるいは本作の印象に影響したかもしれない要因
として、劇場の前のほうの席に陣取ってたバカ野郎の存在があります。
上映中にケータイを取り出すわ(液晶のライトが目立つ)、ひとりごとだ
かなんだかぶつくさしゃべってるわ、席を離れて廊下に行ったり来たり
するわ、まったくふざけんなこのヤロ、でした。トラブルになって映画
を見損ねるのもヤだったので、結局我慢しちゃったけど。あーあ。
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AMAUMA