ひっさしぶりに図書館に行って、ひっさしぶりにSFマガジンのバックナ
ンバーをチェックしてきました。とりあえず、今回読んできたのは5月
号、だから3月か4月くらいの号ですか。うわもう半年前。

と、それはさておき。この5月号には、第3回日本SF評論賞の受賞作とい
うやつが載っておりまして、こいつが「百億の昼と千億の夜」を私小説
として読み解く、みたいな内容で。そんなに光瀬龍のことを知らない人
間(私)が読んでも、なかなかおもしろかったし、それなりに説得力のあ
る推論でした。と思います。

私小説云々を抜きにしても、初出→ハヤカワ文庫旧版→ハヤカワ文庫新
版という3種類のテキストに関して、その修正・加筆個所の一覧が手際
よくまとめられていたのは、それだけで参考になりました。転輪王の正
体が最初はコケかなんかだった、てのは、「銀河帝国の崩壊」と「都市
と星」を思い起こさせたり(私は「崩壊」は読んでないけど)。

例の、たった2行の加筆がなんやっちゅーねん、という件についても、
あらためて解説されてみると、はあなるほどねえ、とか思ったり。

今更ながら、こういうセンス・オブ・ワンダーもあるよねえ、と感じた
次第なのでした。
# ありゃ、いま「感じた」が「カンジタ」って変換されちゃったぞ。そ
# んな、身に覚えないのに。誤解されるじゃないか、ヲイ。
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AMAUMA