北京五輪の陰で封殺される市民の人権
経済成長を続けている中国では、資本家と官僚が結託した、工場建設のための農民からの土地の収奪が以前から問題になっている。
この種の問題は、地方政府に訴えても、らちが明かないため、住民は、北京まで出てきて、中央政府に訴えるのだが、それを阻止しようと待ち構えている地方官僚に拘束される、という問題も以前から起こっている。
五輪開催中の北京では、その願訴やデモが全く禁止されているのだという。
願訴の窓口は、北京市公安局治安管理総隊だが、「自宅の強制撤去への抗議」などり問題で、ここへデモの許可をとろうとしても、申請用紙も交付しなかったり、申請者には暴行を加えて追い返すなどの行為を行なうとか、「公安の秩序を害した」として「再教育施設」に送致されるなどの不当な扱いが行なわれているのだ。
これに対して役所は、「関係部署に相談して解決している」などと口先で誤魔化すだけ。
派手な演出の五輪の陰で、人権の抑圧はチベットや新疆ウイグルだけでなく、漢族の庶民にまで及んでいるのだ。
村上新八
Fnews-brouse 1.9(20180406) -- by Mizuno, MWE <mwe@ccsf.jp>
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