米国は外交成果を焦って将来に禍根を残すな
シンガポ−ルで開催された、6者協議に関する6ヶ国外相会議は終わった。
結論は、北朝鮮の「核計画申告」に対する「早期の検証が必要だ」という抽象的、原則論で終わった。
具体的なものは、北朝鮮が要求した「10月までには重油支援を」の請求だけであった。
日本が要求し、米ロが応援した「拉致問題」の進展は「考慮する」というそっけない返事だけ。
やっぱり、米のむ「テロ国家」指定解除欲しさのジェスチュアに過ぎなかったのだ。
北朝鮮は、ブッシュが、北朝鮮問題の解決を外交成果として掲げようと焦っている足元を読んでいるから、「拉致」については知らぬ顔を続けて、お終わりにするつもりであろう。
これで「テロ支援国」してい解除が決まったら、「拉致」問題はとっくに解決済みだ、という姿勢に戻るのは必至である。
せめて、ブッシュは、このまま北朝鮮に対して、譲歩を重ねて、禍根を将来に残すことがないようにすべきである。
村上新八
Fnews-brouse 1.9(20180406) -- by Mizuno, MWE <mwe@ccsf.jp>
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