ほのかな雑音の中から放送局のコード読み上げのアナウンスが
立ち上がってくる。

アナウンサ「F、J、J、B、F、J、J、B
 こちらはFJジョーク放送局です」

たちまち始まる騒がしいタイトルミュージック、しかし煩い割には
ぜんぶシンセで作ったような安っぽい音

柏崎「さーて、始まりました『FJジョーク放送』です。
 司会は『プロフェッサー・レオ』役の柏崎と」

水野「はい、『姫ちゃん』役の
 水野夢絵17歳ですがお送りいたします(←オイオイ)」

柏崎「へー『姫ちゃん』って水野さんだったんだ」

水野「いえなんか適当に決めただけみたいっすよ
 私は無駄にイイ声の相手役ができるというエサに釣られてきただ
 けなんですけど、レオさんだったんですね」

柏崎「すみません、一応イイ声で売り出し中です。
 同人でもいいですからアニメの声優役どなたかお願いします
 がんばりますっ」

水野「あ、レオさんそれは止めたほうがいいんじゃないです?」

柏崎「なぜに?」

水野「だって来ちゃいますよ
 なんかBLっていうか、そっち系のやつ
 どうしましょうぉ(←ってあんたが困るな)」

柏崎「まあ深く考えないで次いきましょう
 『篭もり上手さん』のコーナーです」

水野「あっ、はいはい、それではお便りですね
 えーっと、北海道にお住まいの冗長ネーム『ほくなん』さんから

 職場に篭もっていると女性と出会いがありません。
 でも女性を見かけても変質者と間違えられるのが
 怖くて声をかけることができません。
 やっぱり、怖くて職場からでることができません。
 どうしたら女性と話ができるようになれるですか

 えーーーーーーーーーー
 そうですね、116に電話をかけるといいですよっ」

柏崎「そうかぁ、すごいな
 ホントにアニラジのパーソナリティみたいだ」

水野「やっだー、煽てないでくださいよっ
 なんかいつもひとりで練習しているみたいじゃないですかぁ
 ぐーぜんですよぐーぜんっ」
 
柏崎「それでは次のお便り、
 えーっと、北海道にお住まいの冗長ネーム『ほくなん』さんから

 ぼくは自動車で女性をドライブに誘いたいのですが、
 なかなか好みの相手の女性を選ぶことができません。
 あまり年齢が若いと少女誘拐と間違われそうですし
 歳の取り過ぎは、身代金目的と勘違いされそうです
 そう考えると自動車から出ることができないでです
 どうしたら女性とドライブできるようになれますか

 あーーーーーーーーー
 ってかこのラジオひとりしか聞いてねーのかよ
 うるせーっ、女性の教官のいる自動車教習場にでも行け」

水野「なんかこのラジオの視聴者からたいほー者なんかが
 でないといいですね
 新聞に『ネットニュース中毒者の暴走』とか見出しが躍ったり」

柏崎「あー大丈夫、
 今時ネットニュースなんか認知されてすらいないから
 どうせインターネットと一緒くたにされてミクシの一種とか
 扱われるだけじゃね」

水野「あーそれはいえるかも」

柏崎「つーか、このラジオは一体なんなんだぁ」

水野「それは熱帯夜にアタマが熱暴走したのりたまが
 夢で見たものを書いているだけらしいですよ」

柏崎「ラジオを夢で見るってどうすんだよ
 絶望した
 あまりにも行き当たりバッタリの設定に絶望した」

水野「それではこの放送もここでおしまいです。
 来週をまたおたのしみに
 それではみなさんさようなら」

柏崎「司会は『プロフェッサー・レオ』役の柏崎と」

水野「はい、『姫ちゃん』役の水野夢絵ですた」

ぶつんときれて音がしなくなる。

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のりたまF@本土は暑いです