文科省が学習指導要領に竹島問題を記述したことに対して、韓国は猛反対を展開している。
 李政権が、BSE肉問題で躓いて、韓国民を怒らせ、支持率が低迷しているこの時期に、竹島の問題を持ち出したのは、外交センスゼロのやり方で、李政権は、国民の怒りを転換させるのに最適として、ことを大きくするであろうし、李政権の方針であった「日韓の未来指向の協調方針」も大きく後退することになろう。
 外務省も文科省もどうかしているとしか思えない。
 記述の内容は、竹島を日本固有の領土と主張しているわけでもなく、穏やかなないようだが、韓国は気にしているようだ。
 韓国にとっては、日韓合併からみの領土奪取だ、と写っているからであろう。
 竹島の経緯は次の通りである。
・1904年、日露戦争勃発
・1904年、戦争遂行のために、韓国内を使用するための「日韓議定書」を締結
・1905年、日本が竹島領有宣言
・1910年、日韓合併に調印
・1952年、李承晩大統領が一方的に李承晩ラインを設定し、経済専管水域と決定、竹島(韓国名独島)領有を宣言、軍隊を駐留させた
 このように、両国政府の見解は対立しているのだから、国際司法裁判所の判断を得るのが一番である。
 それには、当事者両国の承認が条件だが、韓国は提訴に同意していない。
 また、判決が出ても強制力はないから、前面解決にはならないが、意見を聞いてみる価値はあると思う。
 村上新八