ブッシュは、遂に北朝鮮の「テロ支援国指定」を20年ぶりに解除することを議会に通告した。
 6者協議での約束である「核開発計画の申告」があれば「テロ支援国解除」をする、という行動対行動の取り決めに従ったものであろう。が、日本の拉致問題への配慮は、事前に日本に拉致問題で挨拶くらいしておけよ、と言う程度のものであったのだろう。
 その挨拶が、先日の日朝会談での「再調査します」という発言であったのだ。
 目的を持って拉致した日本人だから、その居場所は勿論のこと、その動静についても逐一記録しているはず、それを最もらしく「最調査」というのは、アメリカに言われて、そう言っただけのことであろう。それ自体ウソ臭い話である。
 本音は、これで米国が気に掛けている日本の拉致問題への挨拶も済んだからテロ支援国家解除はこっちのものだ、あとは知るか、ということであろう。
 申告の内容は、これからチェックということのようだが、これも濃縮ウラン問題、シリアへの核技術移転問題、核爆弾の保有数問題は全くふれていないという好い加減なものであろう。
 こんなものは、後世の笑いものになるだけの代物だろう。ブッシュはこれほどまでして、似非外交成果をでっちあげたいのか。又騙されることになるだけである。
 日中の国交正常化など永久にやらんでよい。
 村上新八