今朝(6月11日)の新聞(朝日)1面の不可解な記事

(1)総務省は、地デジ放送1本化のため、生活保護世帯に地デジチューナを現
物支給する方針を決めたという。それはいいとしても、ではアンテナ工事はどう
なるのか? 地デジ用のUHFアンテナ工事をしなければ、チューナなど現物で支給
されたところで、何の役にもたたず、まったくの宝の持ち腐れである。
現状で地デジチューナは2万円台だが、これを5千円台にするようにメーカーに
働きかけているという話だが、UHFアンテナの設置工事を町の電気屋に依頼すれ
ば、3万5千円程度の設置費用はとられる。さらに既設のVHFアンテナ撤去費用
として5千円程度は請求されるから、アンテナ工事にかかる費用は4万円程度は
必要になる。現状でも、チューナにかかる費用よりは、アンテナにかかる費用の
方が大きいのだ。総務省はチューナさえ配れば大丈夫と思っているのだろうか。
アンテナはどうするつもりなのか。まったく不可解な話だ。

(2)墨田区に出来る地デジ用の電波塔の名が「東京スカイツリー」に決まった
という。それはいいとしても、では既存の「東京タワー」はどうなるのか?
東京タワーは撤去されるのか?あるいは他の目的に転用されるのか?東京タワー
の運営会社は一体どうなるのか?どうも良く分からない。

(3)日本水連の決定により、五輪出場選手がスピード社の水着を着用できるよ
うになったという。しかし、単に「決定」により着用できるのだったら、何でい
ままであれほど大騒ぎをしたのか?違約金の発生などもないというのだから、な
おさら不可解。それならあんな大騒ぎなどせず、さっさと「決定」すれば良かっ
たではないか。どうも理解に苦しむ話だ。

世の中にはわけのわからない話が多すぎる。