先の衆院山口補選に次ぐ沖縄県議会議員選で示された自民党NOのサインに触発されて、自民党は「後期高齢者医療保険法」の大幅な手直しをやるのかと思ったら、小幅に終わってしまった。
 その理由は財源がない、ということだが、こんな程度の手直しでは国民の怒りが収まるわけがないのである。自民党もそのことはよく分かっているはずだが、お手上げなのだ。
 特別会計、独立公益法人、特殊法人や道路予算に切り込めば財源はひねり出せるのだが、それは官僚が死守する聖域として、しがらみに縛られた自民党には手が付けられないのだ。
 こうなると、自民党はお手上げ、手詰まりなのである。
 苦し紛れに、今度は煙草税を大幅に引き上げようとしている。取り易いところから取ろうとしているのだ。これも愛煙家からの猛反発を食らうのは明らかだし、1000円にも上げたら煙草をやめる人が増えるる結果、税収は思惑通りには増えないであろう。
 いよいよ、政権交代の時が近づいてきた、と見るべきであろう。
 村上新八
 村上新八