地方自治体が出資して設立し、道路建設事業を営む地方道路公社の道路の76%が収入が予測を下回って赤字だという。
 別に驚きはしない。
 これは需要予測を誤ったためではなく、初めに道路建設の意思があって、その建設費と償還期間を見積もり、そこから逆算して収入をはじき出した、という「逆算数値」だからである。こんな数値だから、予測でも何でもないから、食い違うのは当たり前なのだ。
 その赤字は、結局は、なけなしの血税で穴埋めせざるを得ないことになるのだが、これも各地方の住民が択んだ議員や首長が決めたこと、以って瞑すべし、である。
 村上新八