各新聞の世論調査で、福田内閣の支持率が一斉に20%台に下降した。政党支持率でも民主党が自民党を上回っている。
 これは、山口2区での補欠選挙でも示されたが、「ガソリン暫定税率」の衆院再可決、と「後期高齢者医療保険法」に対する選挙民の不満がいかに大きいものであるかを示したものである。
 こんな支持率では、とても解散はできない。民主党もここで「首相問責決議案」を出せば、信任しない首相が出席する委員会に民主党議員が出席するわけにもゆかず、委員会を欠席すれば、逆に民主党の「審議拒否」を宣伝されて、国民から批判される危険性があるから、それも出来ない。
 ということで、自民党は支持率回復の方策を模索し、民主党は、解散に追い込むチャンスを窺いながら、当分の間は、このままずるずると、時間が経過していくのであろう。
 しかし、国政の課題は山積みである。一国も早い政権交替を望みたい。
 村上新八