山口ム2区の衆院補選で自民党の敗因は、「後期高齢者医療制度」にあることは明らかだ。
 これについて、自民党は「説明不足」の一辺倒で、押し通そうとしている。しかし、2年も前に決めたが、政府は、それを説明しないで置こうとしたのだと思う。
 有権者の大半は、そんな法律の審議には関心がなく、法律が施行されて、実際に年金から天引きされてから、「さあ大変だ」と慌てるものが多いことも事実だが、そうなっても「法律で決まったものは仕方がない」と、そのうちに従順に従うであろうと、たかを括っているのである。
 一時は騒いでも、そのうち収まるさ、というのが政府与党の本音なのであろうし、丁寧に説明したら、高齢者らに対する入院治療費の頭打ちとか、賞金付きの、医療そのものの打ち切り推奨制度など、恐ろしいことも言わねばならない。
 政府が説明しても、そんな説明は省いてしまうに違いないのだ。
 野党はその辺の問題をしっかり勉強して国民の前に洗いざらい暴くべきだ。この問題については、野党のほうが国民に信用があるからだ。
 村上新八