党首討論には久しぶりに熱が入っていた。福田は、政権運営が思うように行かず、いら立ち、怒り、ぼやき、泣きを露わにし、小沢は、余裕で苦笑いしながら、これを突き放すという感じであった。
 福田は、日銀総裁人事でつまづきを繰り返されていることが余程頭にきているようだが、大蔵出身は野党に受け入れられないことが分かっているのに、執拗に大蔵出身を嵌め込もうとするのは、今までの与党絶対多数ぼけの残滓なのか、それとも財務省からの突き上げが厳しいからか。
 小沢が、弊害の多い数々の官僚天下り指定席の最たる日銀ポストで、まずこの悪弊を無くそうという意気込みのほうが筋が通っている、と思う。
 村上新八