北朝鮮は、太陽政策を転換した韓国李政権を、総選挙の前に揺さぶって、ハンナラ党が過半数を制することを制止しようと、盛んに徴発してきている。
 李明博大統領が言う「核兵器放棄の進展に応じて北朝鮮の支援をする」という方針は朝鮮半島の非核化を望む世界の要望に合致する当然の方針であって、これは6者協議の目指すところでもあり、異とするところは全くない。
 北朝鮮は、与党閣僚による開城工業団地拡大の条件発言や北朝鮮の対韓国ミサイル攻撃準備に対する先制攻撃発言を捉えて、脅しの攻勢を掛け、李大統領を「逆徒」呼ばわりしている。が、これは、北が本心から核放棄などやる気がない本音を露呈したもので、こんなものに韓国政府も国民も振り回され必要は毛頭ない。こんなものは柳に風と受け流せばよいのである。そうしないと、北朝鮮を益々図に乗せることになるだけである。
 韓国は、日米と協力して李大統領の公約である韓国経済の回復と発展に努めればよいのである。
 それには、当面の総選挙でハンナラ党を大勝させて、韓国民の李大統領支持の意思と強さを北朝鮮に見せ付けることである。
 村上新八