真木子です。
はなむけの言葉に Climax Jump の歌詞を引用して、一部の人に笑われました。
しゃべっている目の前で噴き出すなっ。
いーじゃん。


第10話「剣の舞 | 硝子のメロディ」
今回も書けない・・・四分音符の和音に、アルペジオの印。
# 前回のやつは、調べなおしたらヴィーデで正しかったです。

バイオリンが名器になるかどうかの決め手は、そのバイオリンに塗るニスにか
かっている。・・・だそうな。

○2008年。
フロッグ・ファンガイアと戦うイクサ。渡が飛び込んで、銃撃から蛙男をかばっ
た。あのタイミングだと渡に当たっていそうなんですが(^^;
そのまま蛙を逃がす渡。変身を解いた名護が激しく問い詰めても、ひたすら謝
るばかり。

◇1986年、マル・ダムール。
次狼が化け物だとゆりに話す音也だが、ゆりは子供じみた嘘だと馬鹿にする。
なんかスープに砂糖を入れていたような・・・侑斗なみの甘党?
そこに本人が来店。うるさい音也に無言でケチャップをぶっ掛けてから、「ま
たおニャン子か」
こいつも32番が好きだって。嶋いわく、「これではっきりしたな。おニャン子
ファンには化け物はいない」

○2008年、紅家。
今日も渡は大村からバイオリン作りを習っている。
「あなたがファンガイアだとは思いませんでした」
「・・・それはお互いさまですよ」
22年間、人間のライフエナジーは吸っていないと言う大村。
かつて大村は、最高傑作ブラックスターを作った――

◇1986年。
ゆりの前に大村が現れ、ブラックスターを返せとファンガイアに変化。
そこに突進してきた音也だが、投げ飛ばされて、ゆりと共に神社の石段を派手
に階段落ち。すぐに戦いに向かうゆり、タフだわ。しかし、ピンチ。
だが蛙男は、次狼が駆けてくるのを見て逃走した。
気がつくと、バイオリンケースの中身はいろんなオモチャに。

すり替えたバイオリンケースを持って機嫌よく歩く音也。それをつける大村。
そして、行く手に次狼。「何を考えてる。囮になるつもりか?」
「おまえのほうこそ何考えてる。ファンガイアのくせに、なぜファンガイアと
戦う」
「俺はファンガイアじゃない。まあ、似たようなもんだがな」
通り過ぎようとしたのを止められた音也は、次狼の武器を抜き取って突きつけ
る。
「ゆりには指一本触れさせない。俺の命に代えてもな」

○2008年。語り続ける大村。
ブラックスターは、持ち主に恵まれなかった。単なる投資目的の人間や三流バ
イオリニストを、大村は許せなかった。

◇1986年。紅家。
ブラックスターを感嘆して眺めながら、背後に声をかける。「おまえ、ファン
ガイアか」
ブラックスターを持つ資格があるか知りたいと言う大村。
音也は、人を襲うのがこのバイオリンのせいなら壊せばいいと、ブラックスター
をテーブルへと振り下ろした。が・・・「こいつに罪はない」
音を確認する様子を見て、弾いてみろと言う大村。
「やーだね。バイオリンには、弾くべき時と、聞かせるべき相手がある。その
二つとも、俺が決める」
自分のバイオリンを取り出す音也。高音部の調子が悪いと聞いて、大村は、直
してやるから演奏を聞かせてくれと申し出た。

○2008年、続き。
大村がもう人を襲わないことを確認し、念を押す渡。
「あの男の演奏を聴いて、私は変わった」
22年前、大村が修理した(魂柱なんて言葉、ほとんどの視聴者には通じなかっ
たと思うぞ)バイオリンを受け取って弾き始めた音也。
「私は感動で体が、いや、魂が震えた」
大村は、持ち歩いているヘッドホンステレオを渡に聴かせた。「この演奏を聴
いていると、人を襲おうという衝動を、抑えることができるんです」
《すごい。なんて優しくて暖かいんだ。こんな演奏ができるなんて、まさか》
音也のバイオリンを見つめる二人。

◇1986年、紅家。
「ようやく、ブラックスターを預けられる人間を見つけた」
だが音也は、自分が持つべき物ではないと断る。
「こいつは俺を求めていない。悪いな」
「そうか・・・。だが、おまえはいずれ名器を持つことになるだろう」
そして、もう人間を襲わないと約束した。このあと録音用にもう一度弾いても
らったのかしら?

◇路上。
ゆりと次狼の挟みうちにあう大村。反撃できず、次狼に一方的にやられる。
「やめろ!そいつはもう人を襲わない!」
消火器を噴射して大村を逃がす音也。

◇湖。
大村は、ブラックスターを湖底に沈めた。
「俺は生まれ変わる。紅音也。これからの俺は、おまえの音楽の中で生きよう」

○2008年、カフェテラス。
渡は名護を呼び出した。
「ファンガイアって、いったい何なんですか。ファンガイアは、すべて人間の
敵なんでしょうか」
「奴らは人類の天敵だ。そう言えばわかるだろう」
人間を襲わないファンガイアもいるかもしれないと言う渡に、名護は、悪は悪
だと言い切る。なおも渡が食い下がると、キレた。
「きさまに何がわかる!!俺に逆らうな!俺は常に正しい。俺が間違うことは
ない!」

○工事中のビルのそば。
耳を押さえてよろよろと歩く大村。ついに耐え切れず、やめろ!と叫ぶ。22年
間も無事だったのに、このぐらい回避する知恵はついてないんでしょーか。
路上に落ちたヘッドホンに、名護が近づいた。「ほう、ファンガイアが音楽を
たしなむとはな。無駄なことを」
ヘッドホンを踏み潰されて、大村は蛙男に変化。

○紅家。
「僕、すごく嬉しいんだ。ファンガイアでも、あんな素晴らしい人もいるんだっ
てわかって」すぐに心酔する性格は問題ですな・・・
そのとき、ブラッディローズが共鳴。無視して作業を続けようとする渡だった
が・・・

○ビル工事現場。
作業員たちを襲う蛙男。名護はどこに行ったの?
駆けつけた渡の呼びかけも届かない。キバに変身して止めようとするが、まっ
たく効き目なし。キバがしゃべると、違和感があるなー(^^;
本気で攻撃できずにダメージを受けるキバを見かねて、キバットが分離攻撃。
「やめて・・・やめて」だが、次々と人が殴り倒されるのを見て、赤笛を抜く。
「やめてーっ!」
キバットが笛をくわえ、「ウェイク・アップ!」
世界が赤い闇に包まれ、蛙男がキバに目を向ける。必殺のキックは、だが、ファ
ンガイアから離れた場所に。
光が戻ると、蛙男は逃げ去った。

○湖畔。
逃げてきた大村が、名護に見つかった。変身する両者。
「ファンガイア、その命、神に返しなさい」
銃を剣に変形し、ゆっくりとした動きでぶった切る。ベルトから抜いたフエッ
スル(これもか・・・)をベルトにセット、ナックルを操作。
『イ・ク・サ・カ・リ・バ・ー・ラ・イ・ズ・ア・ッ・プ』
胸の日輪が輝いて、電子音と炎の太陽をバックに、ファンガイアを切り裂く。
ファンガイアの最期を見届けることなく、イクサは立ち去った。

虹色の光に包まれて、よろよろと歩く大村のところに、渡が駆けつけた。
「ほんとにもうお別れなんですか。僕、どうしたらいいんです!大村さんにま
だ教わりたいこと、いっぱいあるのに!」肝心のニスまで行ってないしね。
「君ならできる。自分の力を信じなさい。君の中には、あの偉大なお父さんが
住んでいるんですから」
約束を守れなかった自分が悪いのだからと、大村は湖に入っていき、散った。
その破片は、湖底に眠るブラックスターの上に・・・


えーと、すみません。これから10日ほどハードスケジュールなんで、次回はお
休みさせてください。
可能ならよろしく>恵畑さん。

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★☆★ この世に正義がある限り、悪もなくなることはない:-) ★☆★

  小路 真木子(SHOJI Makiko)   shoji@kyoto-econ.ac.jp