石原都知事の目玉である1000億円以上赤字の東京新銀行に対する400億円もの追加出資は、自民党、公明党の再生多数で可決される見通しのようだ。
 清算すると、1000億円以上の損失が出るというのが追加出資容認の理由である。 

 無保証、無担保、しかも融資残高目標を立て、6ヶ月持てば倒産しても報奨金を出すというような融資促進指導は東京都が決めた融資指針であり、そのもとで出した赤字である、ことが分かっている。
 それだけではなく、石原自身や国会議員紹介の融資要求社は優先的に扱われたことも判明している。石原はこんな紹介は当然のことだと、嘯いているのだ。
 こんな紹介先は、市中の金融機関からは、全く相手にしてもらえない不良会社に決まっているのだ。要するに、「ババ」を紹介されて焦げ付くのが当然の融資を続けた結果なのである。
 引き受け先の金融機関もなく、支店もすべて撤収し、新宿の本店だけで細々とやってみても、400億円はどぶに捨てることになろうことは確実、石原は問題を先送りにしただけである。
 都民は黙ってみているつもりなのだろうか。リコ−ルでもし始めるべきであると思う。 

 それが出来なければ、400億の追加増資案に賛成した議員は、次回の選挙では落選させるくらいの気概をせめて示せよ。
 村上新八