チベットの反政府デモは起こるへくして起こった
14日、チベットのラサで民衆、僧侶を中心とする大規模なデモが発生、鎮圧に乗り出した中国政府軍との紛争で十数人の死者が出たという。
18世紀に清の支配下に置かれたチベットは、1911年にの辛亥革命による清の滅亡を機に独立を主張してきたが、1950年中国が武力で威嚇し、ダライ・ラマを首班とする自治政府を樹立、中国に組み入れた。これを不服として1959年以降武力蜂起が頻発、中国は1965年に自治区とすることで懐柔しようとした。が、ダライラマはインドのダラムサラに亡命政府を樹立。
1987以降も反政府活動が続いている。1989年にはダライラマはノ−ベル平和賞を受賞している。
現中国主席の胡錦濤氏は、この87年の反政府活鎮圧の功績で出世の足掛りを得たのだ、と言われている。
こういう国だから、今度のデモも、北京オリンピックを機に、起こるべくして起こったものである。
コソボは独立宣言して、長年の悲願を達成しているし、トルコのクルドも独立への活動を活発化させている。このような世界の民族運動の動きもチベット人民を刺激しているのは明らかだ。
国内に同様の問題を抱えている国は別として、世界の大勢もチベット独立を支持しているはずである。チベットの独立を支持したい。
村上新八
Fnews-brouse 1.9(20180406) -- by Mizuno, MWE <mwe@ccsf.jp>
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