石原都知事が議会に要請している新銀行東京への新規の融資400億円は絶対にやめるべきである。400億円の必要理由は、国際決済銀行の規定により事業継続に必要なリスク対応資本だという。これもまた赤字で消去されてしまうであろうことは明白である。
 石原は杜撰きわまる経営だった、と今になって他人事のように言っているが、1000億円投資した大株主の言とはとても思えない。
 焦げ付き額は285億円と言われるが、赤字1000億円の内容はどうなっているのかについても都民への説明があったとは聞いていない。
 石原は、今清算すると1000億円の費用が掛かるというが、その費用は将来とも変らないのではないか、とすれば、新規の融資400億円は、それでけ損失が増加するだけの、清算あるいは破綻を先送りするためだけのカネということになるのだ。
 東京都は、どうせ勝ち目のないオリンピックなどはやめて、派手なことは一切自粛すべきである。
 村上新八