毒入り餃子、中国公安の記者会見は不快
中国国営の天洋食品製の毒入り餃子事件に関して、中国公安省が記者会見を行なって、「中国国内で毒が入れられたものではない」という意味の発表をした。日本の警察庁幹部が訪中して、相互協力を約束した直後である。その理由は
1天洋食品の安全管理も監視体制もしっかりしていること
2毒入り餃子製造日当日の従業員55名を取り調べたが疑惑のある者は見付からなかったこと
3餃子の袋の外から、毒物メタミドホスを掛けた場合でも、毒物が袋を染み通って中に入ることが実験で証明されたこと
この3点である。
しかし、この中国公安省のやり方は納得できない。
上記の1,2についてはともかく、3については日本の警察でも実験して「染み通らない」という結果が出ており、明らかに食い違うし、この点が「毒物がどこでいれられたか」の決めてになる重要ポイントなのだから、会見発表する前に、日本との実験結果とつき合わせてから相互に納得した上で共同記者会見の形で発表すべきものと思う。
これをやらないで、一方的にやったことは極めて不快、不適切なやり方である。このままでは、食の安全問題で、夏のオリンピック開催にも暗雲を投げかけることになろう。
村上新八
Fnews-brouse 1.9(20180406) -- by Mizuno, MWE <mwe@ccsf.jp>
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