サウスカロライナ州選挙ではオバマが圧勝した。これでオハイオ州に次いで2勝目、ヒラリ−とは2勝2敗の互角となった。 黒人の多いサウスカロライナ州ではヒラリ−不利と読んで、黒人に人気のあった夫クリントン元大統領を面前にだして戦ったが、クリントンが張り切り過ぎて、オバマのイラク戦反対を「おとぎ話」などとトンチンカンな評価をしたりしたことが却って支持を落としのであろう。 しかし、黒人系大統領の出現には、白人保守層の多い中部諸州やヒスパニックの多い大票田カルフォニア州では、黒人層と競争関係にあるヒスパニックが、ネバダ州のように、黒人の進出を警戒するであろうし、結局はヒラリ−が辛勝すると思う。 これでヒラリ−が当選し、再選でもすれば、都合32年にわたって、ブッシュ、クリントン両家による米大統領ポストの寡占ということになるわけだが、これもどこか鬱陶しい話ではある。 村上新八