禍根を残した補給支援特措法変則可決
11日衆院本会議で、参院で否決されたインド洋石油補給の「補給支援特措法」を衆院で2/3を越える賛成多数で再可決し、成立させた。
問題は四つある。
1テロと戦うための国際協力だというが、その目的は曖昧であるし、その効果も不明なこと
政府はアフガンのテロ勢力の国外流出防止とか石油輸送シ−レ−ンの警備などと、その目的を説明してはいるが、単に、対米追随だけで、こじつけを言っているだけではないか。
石油の補給活動には年に100億円ものかねが掛かるのだから、アフガンの安定化とテロ撲滅のためなら、もっと有効な他の貢献方法をも検討すべきである。
2本来なら両院協議会の話し合いを経てから、衆院の再議決に持ち込むべきであめが、それをパスしたのは、国会機能軽視である。
3国会承認条項をなくしてしまっているのも、国会機能軽視である。
4この問題は、単に石油補給の問題ではなく、日本の国際貢献の在り方を問う問題であることが忘れられている、と言わざるを得ない。
村上新八
Fnews-brouse 1.9(20180406) -- by Mizuno, MWE <mwe@ccsf.jp>
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