核保有国パキスタンの不安定化を危惧する
来月の総選挙を目前にして、パキスタンの最大野党の指導者プット前首相が選挙集会で暗殺された。
イスラム過激派テロに対しては強硬姿勢で臨むことを表明していたために、狙われていたのだ。
先に亡命先から帰国直後にもプットを狙った自爆テロに遭った。そのときは、幸いに難を逃れたのだが、残念である。ムシュラフ大統領のテロ封じ込めが不十分であったのだ。
このようなパキスタンの治安不安定の意味は重大だ。それはパキスタンがイスラム圏のなかで、唯一の核保有国だからだ。
パキスタンの北西部に巣くっているアルカイダやタリバンをはじめ、イスラム過激派は、この国を支配し、核兵器を手に入れることを狙っているのであろうし、もしそんなことになれば、世界は大変な危機に見舞われかねないからである。
その意味で、治安不安定なパキスタンは、今は「世界の火薬庫」化としてると思っても過言ではあるまい。
パキスタンの安定化は世界の緊喫な課題である。
村上新八
Fnews-brouse 1.9(20180406) -- by Mizuno, MWE <mwe@ccsf.jp>
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