なぜでしょう。あんなに確認したはずなのに、またもや録画を失敗して
しまい、冒頭の15分ほどを見損ねました。今回は、結末部分でなかった
だけマシ、と思うべきなのか。最近、自分の粗忽さがどんどん加速して
いるような気がして、ちょっと怖いです。

と、それはさておき。
先週の第17話(2007年ヒューゴー賞候補)がイマイチだった分、次回こそ
はと期待していた第18話(同・受賞)なわけですが。

うーん。正直、個人的には、それほど面白くはなかったです。いや、別
に駄作だとかそんなんじゃなくて、作品としてはよく出来ていたと思い
ます。もしかしたら、ここまで放送されたなかで、いちばんちゃんとし
た「SF」だったような気もしますし。ただ、ちょっときれいにまとまり
すぎ、というか。なんとなく、10代目ドクターに感じているものと似た
ような物足りなさ、みたいな。だからホントにあくまでも個人的な好み
の問題です。あるいは、単に物語の導入部分を見逃したせいで、流れに
ノリ損ねただけかもしれませんが。

まあ、それはそれとして。
物語の途中、ドクターがポンパドール夫人からダンスに誘われて、「ぼ
くは踊れないから」と躊躇する場面がありましたけど。2006年のヒュー
ゴー賞受賞エピソードである第9,10話では、キャプテン・ジャックとの
ダンスを楽しんだローズから「ドクターは踊れるの?」と挑発されて、
「僕だって踊れる」と強がったり、実際に(ぎこちなく)踊る場面があっ
たはず。

この2本のエピソードの脚本家は同じ人なので、当然、これは矛盾とい
うより、それぞれの女性に対するドクターの感情の違いを表現したもの
と思われるわけで。英語版Wikipediaの各話解説によると、第9,10話に
おけるダンスは、男女のアレ(ジャックの場合は同性間もアリか)を暗示
するものらしいので、それを考えるとなおさらナニです。夫人と踊った
(と思われる)あと、TARDISへ帰ってきたドクターの様子が、あまりにも
嬉しげだったり。

あ、これはいま気づいたんだけど、前回のサラ・ジェーンの「あなたも
いつかは捨てられるのよ」とか、今回、ドクターがあとさき考えず(自
分はともかく、ローズたちまで犠牲にして)ポンパドール夫人を救いに
行ったこととか、やっぱり第2シーズン最終話への伏線として用意され
た部品でもあるんでしょうな。次回からの2話連続エピソードがまた最
終話につながるものみたいだし。
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AMAUMA