原油の高騰が止まない。バレル50ドルくらいだった原油がこの1年くらいで100ドルに高騰、今後2年くらいはこの増勢が続くと予想されている。
 専門家によると、この高騰は、需要増によるものではなく、先物投機によるものだという。石油の高騰でだぶ付いているカネがサブプライムの破綻で石油の投機に流れ込み、先物相場をつりげている結果だというのだ。
 石油の先物投機→石油高騰→産油国のカネのだぶつき→先物投機激化という悪循環がスパイラル化しているとなると、この先は一体どうなるのか。
 夏のドイツでのサミットで、議長国のメルケル首相がヘッジ・ファンドの規制を提案したのに対して、ブッシュが金融の自由を阻害するとして反対したが、この問題もそろそろ真剣に考え直すべきではないか。
 村上新八