前防衛省事務次官の守屋は、山田洋行、ミライズから、今分かっているだけでも、夫婦ともどもで10年間に300回のゴルフ、12回のゴルフツア−旅行、この経費だけで2000万円にものぼる接待を受けていたという。これからどれだけ不祥事が出てくるのか、それが政界のどこまで拡大するのか、は分からない。
 防衛庁の人事を壟断し、ライバルを次々に蹴落とし、自分の意見に反対する者はことことごとく左遷する、とう豪腕で「天皇」と恐れられたというが、
守屋の防衛業者との度を越した傍若無人の接待享受は、それが10年も続いていたのだから、防衛庁では知らぬ者はいなかったものだと思う。
 それを今まで告発もせずに、黙っておとなしく見ていた、ということは皆自分も触られたくない傷を持っているからではないか。それとも、上がそんな不条理なことをやっていても、何も言えない「腑抜けども」の集合なのか、いずれかであろう。
 いずれにせよ、こんな防衛省の体質そのものを大改革しないかぎり、こういう不祥事問題を根絶することはできないであろう。
 村上新八