防衛省が武器の購入に当たってメ−カ−と直接取引せずに、代理店を使う理由は何か。 

 手続きが面倒だから、とかいう理由をつける向きもあるが、これはウソだと思う。
 武器については、防衛省の専門家のほうがはるかに詳しいはずだし武器の選定に当たって、検討するのは防衛省であって、代理店ではないのだ。その上、代理店を通せば、手数料を取られるし、ミライズのように価格の水増しも起こるのだ。
 それにも拘わらず、代理店を使う理由は、唯一、防衛省退職後の防衛官僚OBの受け皿を作っておくためなのだ。
 だから、以前にも、防衛庁長官が代理店廃止の方針を出したことがあるが、結局うやむやになって、元に戻ってしまったのである。
 このような不祥事も「天下り永久厳禁」の規則でも造らない限りなくならないであろう。
 村上新八