中国政府は世界の汚染源中国に打つ手なし
五年に一度しか開催されない中国共産党大会が終了した。
この大会で、経済成長の基本理念を「量から質」へ転換し、エネルギ-の消費効率を高め、環境汚染を減らす、科学技術立国を目指し、製品の質を高める、一人当たりのGDPを増やす、沿海部と内陸部の所得格差を少なくする、などの方針と数値目標が示された。
これ自体は結構なことだが、有害な中国産品に対する改善方針や政策については何も触れられていない。
中国産品の輸出は、今や世界一の量に達している。しかし、産品の基本である安全性の面では最低の水準である。
北京在住の中国人ジャ-ナリストの周ケイ氏の最近の著作「中国の危ない食品」では、信じ難いような危険極まる食品の例が多数紹介されている。
食品ばかりではない。鉛の塗料を使った玩具や発癌性のある染料を使った衣類、先進国では使用を禁止されている農薬を使った野菜など、中国製有害製品は限りなく広がっているのである。
中国政府もこれを認めてはいるが、広大な国土に多数の中小業者が生産しているために、安全規制も管理も極めて困難だと言っている。
しかし、有害、危険物の輸出は絶対に止めなければならない最重要問題であるにも拘わらず、今大会で触れなかったのは「臭いものには蓋」で放任するつもりなのか。
国連で叩こうとしても、拒否権で抑えてしまうであろうが。来年の洞爺湖サミットでは是非取り上げるべきであろう。
村上新八
村上新八
Fnews-brouse 1.9(20180406) -- by Mizuno, MWE <mwe@ccsf.jp>
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