地球の温暖化は、予想以上のスピ−ドで進んでいる。世界の異常気象は定常化し、今年の夏の記録的な暑さも今後とも記録更新が続くのか可能性は高い。
 途上国の燃料消費はうなぎ上りで増えて、石油価格を高騰させ、ガソリン消費を抑えるためのバイオ燃料増産は、食糧価格の高騰を惹き起こし、ガソリン価格の高騰による運送費の上昇と相俟って、全物価の上昇を招来するという物価高騰循環を惹き起こしている。
 これらに対する世界の対策は、不十分かつ後手後手のまま推移しようとしている。
 温暖化対策は、今や個々人にまで要求されてはいるが、個々人でやれるものは限られる。しかし、個々人がやれて、最も効果的なものは、「マイカ−自粛」ではないか。
 歩いても10分もかからないところでも車を使うような慣習を止めて、歩くこと、あるいは交通にはバス、電車の公共交通機関をできる限り利用すること、これこそが、個人でできる、一石数長の効果的な温暖化ガス防止協力策であると思う。
 村上新八