国連の決議に基づく活動の支援ではないことを理由に、テロ特措法の延長にも新法にも反対している小沢代表が、これに関して雑誌に論文を発表したという。
 そのなかで、テロ特措法には反対だが、民主党が政権をとれば、国連決議に基づいて48ヶ国が参加しているアフガンの「ISAF(治安安定化支援部隊)」に参加してもよい、と述べている、という。
 ISAFは、アフガンの復興、治安維持のためにアルカイダやタリバンの掃討も行なう部隊であるから、いかに国連決議があるとは言え、現憲法の「国際紛争解決のために武力は行使しない」という条文に反することは明白である。
 小沢氏は、この点との関連をどう考えているのか、国民に誤解を与えかねない問題である。
 この論文のなかで小沢氏は「武力ではテロは解決しない」とも明言しているというから、自衛隊がドンパチやるために、ISAFに参加する、ということを言っているのではないとは思うが、国民に誤解を与えないことと、自民党に悪用されて逆ねじを食わされないためにも、きちんと丁寧に説明する必要があると思う。
 村上新八