ブッシュは北朝鮮問題で禍根を残す勿れ
北朝鮮問題を協議する「6者協議」が始まった。今回の主要議題は、核施設の無能力化と核開発計画の開示である。
まず、核施設の無能力化だが、米国が「施設を再開しようとしても一年は掛かるような無能力化」を主張しているのに対して、北朝鮮は「6ヶ月くらいで再開可能な程度にとどめる」ことを主張して、米国と対立しているという。
なんということはない。各施設の再開を前提に話し合っているのだ。こんなおためごかしでは無能力化などということとは程遠い話である。
無能力化という限りは、各施設を破壊するに近いことをやるべきで、再開前提の「無能力化」なとはあり得ないし、それでは全く意味がない、と思う。
食糧とエネルギ−欲しさに「意味のない無能力化」という疑似餌にブッシュは食いつこうとしているのである。
ブッシュ在任中何とか外交成果を出そうと焦っているのを北朝鮮に見抜かれて、足元を見てペテンにかかりかけているのがアメリカなのだ。
こうして、拉致問題を棚上げにして、北朝鮮の「テロ支援国家」の指定解除などに走るようなことになったら、日米関係はお仕舞いである。
これでは将来に大きな禍根を残すことになるだけである。
村上新八
Fnews-brouse 1.9(20180406) -- by Mizuno, MWE <mwe@ccsf.jp>
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