11日にわたって開会中の国会を開店休業にして、初めから福田総裁と結果が決まったような奇妙な形で行なわれた自民党総裁選は今日午後の投票で終わる。
 負けることが決まっていた選挙だったが、このつまらない総裁選を盛り上げたのは、笑顔、ユ−モア、ウイットを絶やさず、に快活に戦った麻生であったと思う。
 福田は、予想もしなかったことで、準備も無かったのであろうが、原則論を抽象的に語るだけ、具体性ゼロ、数字をあげることもなく、すべて「その時にならないと分からない」「その時に決める」というような調子で、バランス感覚に長けた名官房長官としては適任であったのかも知れないが総理としては不適任という感じであった。
 まあ、選挙管理内閣だし、選挙の顔にもならないから、、シュ−トリリ−フで、各派閥の意見を足して割ったような手法では、結局何も出来ずに短命で終わるのであろう。
 それは自民党終焉のフイナ−レになるのであろう。
 村上新八