米のイラク治安回復はマリキ流に転換すべし
イラクのマリキ首相がフセイン時代にに亡命していたシリアを公式訪問、シリアのオタリ首相やアサド大統領と会談する。マリキ首相は、先にイランを訪問、アフマディネジャド大統領との蜜月ぶりを見せ付け、ブッシュ大統領を怒らせたのだ。
治安の悪化や閣僚のボイコットなどで、苦境に立つマリキは、イラクの治安を回復する上で、駐留米軍はあてに出来ず、アルカイダはスンニ派と結託して力を増してくるし、途方にくれて、同じシ−ア派のイランとかっての亡命先であったシリアに支援を依頼したのであろう。これは賭けというより窮余の策というべきなのであろう。
イランと対決しているアメリカにとっては面白くないことは分かっていながらやらざるを得なかったのであろう。
シリアのオタリ首相が「米軍の撤退目標設定の要求」に対して、マリキ首相は「治安回復には周辺国との協力が重要だ」と答えたのは「イラン、シリアが協力してくれれば」という意味なのだ。
アメリカ国内でもイラクからの米軍撤退の声が高まっていることを考えても、ブッシュはここて゛政策転換して、このようなマリキを支援して、アラブ国連合でイラクの安定化を図るべきではないか。この場合イランには、民生利用の核開発は認めねばならないであろうが。
村上新八
Fnews-brouse 1.9(20180406) -- by Mizuno, MWE <mwe@ccsf.jp>
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