朝青竜問題は未だにもやもやしたままだ。医師は「ストレス性神経症」「神経衰弱」「うつ」などいろいろ言うが、親方が訪問してもろくにものも言わないようだ。
 腰、肱、首の痛みなどと言っているが、相撲は格闘技だから力士はどこかに故障を持っているのは当たり前、そんなことではないと思う。
 「オレは長い間ひとり横綱として大相撲を維持し、21回も優勝した大横綱だ。白鳳が横綱になったのだから、この辺で少し楽をさせてもらっても良いだろう。このくそ暑いのに儲かりもしない巡業などオレは行きたくない。他の奴が行けばよい」ということで、医師に「6週間の治療を要す」という偽診断書を書かせて、仮病を使ってモンゴルに帰ってしまった、というのが真相ではないか、と勘ぐりたくなるのだ。
 高砂親方も、金づるである大横綱、朝青竜には、何も言えないから、モンゴルに帰ったことも知らなかったのではなかろうか。
 この問題について、朝青竜の母親は「相撲は日本の国技で、しっかりした掟がある。それを破った朝青竜が悪い。素直に処分に従うべきだ」と言い切っている。明快である。
 この問題は、朝青竜の母親に説得してもらうのが一番ではないか。
 村上新八