激しい批判に耐えて安倍が続投にしがみついている。潔くないこと窮まりないが、これば安倍の本性なのであろう。
 「戦後レジ−ムの改革」とか「美しい国」という空虚なスロ−ガンは消え去り、政権にしがみつく惨めな姿ばかりが目につく。
 安倍政権の失点には、安倍のせいではなもの、安倍の責任を問わねばならぬものとがある。
 「消えた年金問題」の安倍のせいではないことは分かりきったことだただ安倍が非難されているのは、その対応のお粗末さである。「消えた年金問題」に第三者委員会を立ち上げてみても何の手も打てないことは10日のこのサイトで述べた通りである。
 不払い期間のあるひとで、証拠もないひとは、再度支払えば、満額支給ということにすれば、面倒なことをやらずに一挙に解決するのだ。二重払いになる人もいるだろうが、それが分かった時点で払い戻すことにするという手もある。
 こういう知恵もなくて、第三者委員会任せにしたのは、「逃げ」たのと同じである。 

 閣内からの「不用意な発言」多発にしても、その対応はなっていなかった。
 このような「危機管理の弱さ、だらしなさ」について安倍の資質が問われているのである。
 そればかりではない。
 年金問題にしても、長期自民党政権が官僚に舐められっぱなしであったからこそ、起こった問題なのだ、ということを考えると、自民党自体の政権担当能力が問われねばならないのである。
 村上新八