7日に行なわれた自民党代議士会では、安倍総裁を前に据えて、「居座り批判」が述べられた。
 中谷元防衛庁長官、「一度身を引いて党のどこが悪かったのか論議すべきだ」
 小阪議員、「政権選択の選挙ではないが、ピッチャ−交替の答えはでている」
 石破元防衛庁長官、「総理は『反省すべきは反省する』と言ったが、どこを反省したのか国民に説明すべきだ」などである。
 尤もな意見である。自民党のなかでもこういう正論が聞かれるのはせめてものめっけものではあった。
 これに対して安倍は「一票に託した国民の声に耳を傾ける」と答えていたが、一体国民の声から何を感じたのかは聞かれなかった。
 世論調査では65%のひとが「安倍の政策に納得できない」と回答しているのに、安倍自身は「基本路線には多くのひとが納得してもらっている」と演説しながら感じたとも述べている。これは、演説の場にかき集められた「さくら」の演出に過ぎないことも気が付かないらしい。
 今現在世論調査をしたら、「判官びいき」の日本人のことだから「安倍が可哀想」などと思うひともいて、少しは支持率は上がるかも知れないが、安倍はこのままずるずると転落自滅の道を辿るのだろう。こうして「熟柿」が落ちるのを待っているひとがいるのである。 村上新八