今朝の新聞は、一斉に参院選で民主党勝利の予想を報じている。日本が民主主義国として成熟するためには、好ましいことである。
　自民党は、参院で民主党が過半数をとれば、大変なことになると、騒いでいるが、衆院で絶対多数を持っている自民党だが、参院では制約されることになるだけで、参院本来の機能が強くなり、参院を衆院のコピ−にしたり、通過儀礼にされることがなくなるだけのことで、自民党も、参院では強行採決ができなくなるから、それだけ緊張感を持って政策論議をすることになるから、大変結構なことである。
　日本人は、保守的で、現状是認思考が強いから、６０年も続いた政権を変えることなどなかなかできない。その意味では年金問題という敵失が追い風になっている今回の参院選は、民主党にとっては、政権交替の地歩を築く千載一遇のチャンスだと云える。
　この機会を活かして、次ぎの総選挙までに、民主党は参院で、政権交代への国民的信頼を稼ぎ得る活動をしてもらいたい。
　そして、一度政権交代の実績を示せれば、それを契機として日本も、政権交代が行なわれる、真の民主主義国家らしくなっていくのだと思う。
　村上新八