自民党の参院選高知県候補の田村氏が、応援に来た安倍総理の「美しい国日本」の演説に対して、「バカにされたような気がする」と批判した、という。
全く、同感である。
 今回の「新潟県中越沖地震」で亡くなられた方々は皆高齢者ばかり、それも築60年から100年も経過した古い老朽化した家屋倒壊の下敷きになって亡くなっているのだ。
 この地域は近年盛んに大地震に見舞われている多断層の地帯だという。
 だとすれば、家を改築する資力もない独り住まいの高齢者の老朽家屋に対しては、せめて補強工事を施すくらいのことをやるのが政治ではないか。
 財政にそんな余裕がないなら、政府が「リバ−スモ−ゲ−ジ」の手法を使ってもよいのだ。
 それが、「美しい国、日本」という空虚なスロ−ガンで白けさせる前にやるべきことではないのか。
 村上新八