消えた年金問題中心に安倍内閣の支持率低下は著しい。参院選まで1ヶ月を切っており、安部にとっては気が気でないことは分かる。
 安部にとっては、総理、総裁就任後の初の国会議員選挙で、どうしても負けたくないのであろうし、現在の政情を考えると、安部にとっては最大の危機
でもあるであろう。しかし、だからと言って、慌てふためいて、しどろもどろになっているカ格好はいかにも情けない限りである。
 消えた年金問題にピンポイント攻撃を加えてくる野党攻撃を避けようと、年金対策をくるくる変える、最初は、突合を1年以内に、と言っていたのを次ぎには1年以内に「統合」に変更、厚労省から異議が出ると、今度は、来年3月までに「照合」と変えた。
 まるで、「バナナの叩き売り」だ。20年も前から分かっており、1年以上も前に民主党から指摘されながら、6月まで放っておいて、できもしないのに、「1年でヤレと指示した」だの、更に「前倒しするように指示した」だの、言葉だけは急いてはいるが、そんなに急かせては、またチョンボやいい加減な結末になり兼ねないリスクが多分にあるのだ。これを「おためごかし」と言うのである。そればかりではない。
 自分の実績を示そうと、ろくでもない法案の強行採決を連発したのは、参院選直前なのに、参院の審議をカットするという、「衆院のコピ−である参院無用論」を証明することまでやっているのだ。
 こういうバカなさもしい限りの総理には、参院選大敗をという花道を造って、早々に退陣してもらうしかない。
 村上新八